無料で読める漫画ネタバレと考察ブログ

無料で連載している漫画のネタバレや感想、考察などするブログです。

「ファイアパンチ」第49話ネタバレ感想

ファイアパンチ」第48話のネタバレはこちら

 

netabarejunp.hatenablog.com

 

ファイアパンチ」第49話のネタバレ

f:id:netabarejunp:20170417112952p:plain

 

炎に包まれる自分を冷静に分析するトガタの描写。

 

トガタはこの炎は熱くて苦しく、とてもアグニのように生きて歩くことなどできないことを痛感します。そして、映画の登場人物が死んだ時のように、死ぬ前に自分が何を言おうか考えます。

 

「地獄で会おうぜ」「猫になって」「お母さん」などそれらしい言葉を考えて、母親を思って死ぬことがベタだけど一番いいと決めました。

 

いざそれを言おうとした時、アグニの必死な表情を見てしまいます。

 

そこからトガタが死ねばアグニも死んでしまうと悟り、せっかく助けたのだからアグニには生きて欲しいと考えます。そこで、トガタはなぜこんな炎に包まれ苦しくて生きていても辛いだけの状態のアグニに死んでほしくないのか考え始めます。

 

少し考えるトガタの描写。

 

そして、「そっか・・・」と少し微笑みながら、「アッ・・アグ・・ニ・・・生きて・・」と言い残しトガタは灰になってしまいました。

 

そんなトガタを抱え、「なんでだよ」と何度も叫びながらアグニはみんなの待つところへと帰って行きました。

 

しかし、そこはいたるところから人々の頭に根をはり天まで届く大きな樹によって変わり果てていました。

 

驚くアグニに、以前アグニに自分が氷の魔女だと言っていた謎のフードを被った者が現れて、あの木はユダで、今のユダにはアグニは勝つことはできない、ユダはすべての祝福が使える、アグニの再生も炎もユダなら消せると伝え、自らの考えを語り始めます。

 

フードを被った者は、映画の悪役が大好きで、なぜ悪役が好きかというと主人公を苦しめ見ている人にやな気持ちをさせるが、必ず負けてくれるので最後には主人公に勝利を、そして見ている人にカタルシスを与えてくるからだと話します。

 

そんな悪役をアグニと重ね、だからアグニのことが好きだと語り、アグニが死んでやられるところを自分にみせてカタルシスを感じさせてほしいと懇願します。

 

目の前に広がる光景と謎の人物の発言により茫然自失なアグニの姿で次回へ。

 

ファイアパンチ」感想

 

 トガタは「ファイアパンチ」という漫画の登場人物の中で一番重要だったように思います。

 

 初登場してから今まで、映画というキーワードとビデオカメラを使い、いろんなシーンを盛り上げてきました。また、トガタという仲間がいなければアグニ一人では序盤のユダに捕まってしまったところで話が終わってしまったでしょうし、トガタが明らかに悪者のベヘムドルグの囚人を差し向けていなかったら、アグニはベヘムドルグを滅ぼさなかったかもしれません。

 

 そして、トガタはもっとも古い再生の祝福者で世界が氷に包まれる前を知る人物であり、「ファイパンチ」の世界のご意見番でした。

 

 いままで、「ファイアパンチ」という未知の世界で、トガタは読んでる人が分からないことを補い、また登場人物をより魅力的にするように働いてきたと思います。

 

 そんな重要人物が死んでしまいました。

 

 もちろんその死に様は第1話のルナと同じセリフ「生きて」という言葉をアグニに残して死んでしまうという印象的なものでした。

 

 前々回から、アグニは第一話と同じように死にたいと考えはじめていました。それを今回も「生きて」というセリフをアグニに送ることで物語の一貫性を貫き、かつその言葉に秘められた意味を考えさせようとしていると思いました。

 

 それは、宗教的な生きるという意味なのか、弱肉強食のような生きるという意味なのか、死に抗うために生きるというような哲学的な考えなのか、いろいろ考えることはできるかもしれません。しかし、今回トガタがいった「生きて」と第一話でルナがいった「生きて」は同じ意味だと思います。それは、この悲劇しかない氷に閉ざされた世界でただ一人自分より大切におもった存在に生きて欲しいと思う、単純にアグニが好きだからという理由なのではないでしょうか?

 

 基本的に漫画を読んで思ったことは人それぞれで答えはないと思います。ですから、自分の考えが間違っているかもしれません。しかし、このように藤本タツキ先生が「ファイアパンチ」という漫画で何を読者に伝えたいのか考えたり、もしくはこの漫画から自分に響くものを考えることこそが、漫画の醍醐味だと思います。

 

 「ファイアパンチ」は連載が始まっていままで、つまらないと思ったことは自分はありませんでした。それは、この漫画が非常によく練られていてコマ割りであったり、登場人物の心情であったり考えるところがいっぱいあったからです。

 

 謎のフードの悪役が最後に主人公に倒されることで読んでいる人がカタルシスを得られると発言しています。謎のフードにとってはアグニが悪役ですが、裏を返せば読んでる側にとっては謎のフードが悪役でもあります。そして、明らかに最終回に向けて物語は加速的に進み、ユダと謎のフードがラスボスの様相を見せているのは間違いありません。

 

 どんな漫画でも終わりに向かう様は最高に面白いです。それが「ファイアパンチ」という面白い漫画ならなおさらでしょう。藤本タツキ先生がこの物語にどういう結末を描くのが期待しながら、5月1日(月)更新の第50話を待ちましょう。

 

 次週4月24日(月)は藤本タツキ先生特別読切のようです、そちらも期待ですね。